【子育ての合間にも読める】本当に怖い人形ホラー3選

寝かしつけ後にじわじわ沁みる“人形の怖さ”

毎日、育児と家事に追われる中で、ようやく訪れる夜のひととき。
寝かしつけが終わったあとの“束の間の自由時間”に、少しだけ怖さを味わいたくなることはありませんか?

今回は、そんな夜にぴったりの「人形ホラー」をテーマに、小説3作品をご紹介します。
短編から長編まで、「人形」というモチーフが放つ独特の怖さ――
無表情なまなざし、そこにあるだけで不穏な気配、そして“生きているかのような存在感”。

読むと、誰もいないはずの部屋の片隅が気になってしまうかもしれません。
育児の合間にも楽しめるよう、それぞれの読みやすさもあわせてお伝えします。

📚読むと人形が怖くなる…!おすすめホラー3選

1.『ついてくるもの』三津田信三

◆作品のあらすじ(ネタバレなし)
近所の廃屋で見つけた雛人形。
魅せられた私は、お雛様を家に持ち帰る。
次々と起こる不幸に、何とか人形を処分しようとするが、、

◆感想
「拾った人形がなぜか戻ってくる」
なんとなく想像のつく展開なのに、全ての挙動が怖くて主人公の焦りと不安がひしひしと伝わってきます。
お雛様の綺麗な無表情がより一層不気味さ漂わせます。

◆読みやすさと時間の目安
30分前後で読了可能。
三津田作品の中でも比較的読みやすく、短編として満足度が高いです。

2.『ずうのめ人形』澤村伊智

◆作品のあらすじ(ネタバレなし)
オカルト雑誌で働く藤間は、不審死を遂げたライターを目の当たりにして、都市伝説「ずうのめ人形」を知る。
藤間の生活に映り込んでくる喪服の人形。
見えないタイムリミットに怯え、霊能者の比嘉真琴に助けを求める。

◆感想
現実では起こりえないはずの都市伝説に現実を蝕まれる異様さが怖さを助長させます。
読み進めるうちに謎が解けるような構成もワクワクさせます。
途中で出てくる人形の描写が頭に残ります。

◆読みやすさと時間の目安
しっかりと分量のある長編なので数日かけて読みました。
章ごとにテンポよく進むため、少しずつ読むのに向いています。

3.『わたしの人形は良い人形』山岸凉子

◆作品のあらすじ(ネタバレなし)
事故で亡くなった少女の葬儀で副葬品として焼かれるはずだった市松人形。
不穏な過去を持った人形が、長い時を経て主人公のもとに現れ、徐々に恐怖へと陥れる。

◆感想
少女漫画のタッチで描かれるからこそ、不気味さが際立ちます。
「子どもと人形」というテーマを通して、ぞわりとした違和感を描いています。
部屋に座っている人形が醸し出すオーラが恐ろしいです。

◆読みやすさと時間の目安
15〜20分で読了可能。
ビジュアルブックなので、サクサク読めます。

👻まとめ

そこにいるだけで、不穏――

人形ホラーには、“ただ在る”だけで空気を変える力があります。
動かないはずなのに、いつの間にか違う場所にいたり。
誰かの身代わりになってくれたり、逆に何かを呼び寄せたり…。

今回ご紹介した3作品は、いずれも“人形が怖くなる”体験をさせてくれるものばかり。
あなたの「ご褒美時間」に、ぜひじわじわと怖いひとときを加えてみてください。

この記事で紹介したホラー作品

  • 三津田信三『ついてくるもの』
  • 澤村伊智『ずうのめ人形』
  • 山岸凉子『わたしの人形は良い人形』


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